屋根のメンテナンスの際、症状によっては瓦を一部新しいものと取り替える工事が必要になるケースがあります。
しかし屋根材も日々新商品が開発され、メンテナンスが必要になったタイミングには既に廃盤や生産を終了してしまっているものも少なくありません。
とは言えいずれメンテナンスはしなくてはならないもの。
現在取り扱いがされていない屋根材を使用している場合にはどのようにメンテナンスを行えばよいのでしょうか。
□生産が終了してしまっていても大丈夫な場合も
一般的なメンテナンスサイクルの10年に合わせる形で屋根材のメーカーはモデルチェンジを行っています。
そのため新築時に使用していた屋根材が生産されていないことも起こるのですが、モデルチェンジが行われても比較的困らない場合が実は多いのです。
現在広く使われている化粧スレートがその一つで、化粧スレートのシェアがほぼ一つのメーカーで独占状態であるため基本的な大きさや厚みなどに差がほとんどありません。
その上、大きさが違う場合でも既存の屋根に合わせてカットすることが出来るためモデルチェンジされた屋根材でも差し替えることが可能なのです。
また、粘土瓦の中でもJ形と呼ばれるものは大きさや厚みの規格が6種類に定められています。
規格内で生産がされているため既存の瓦と交換することは容易であると言えます。
同じように樹脂製波板や金属波板、スレート波板なども予め規格が定められており、部分的な交換にも支障が出ることはありません。
□メンテナンス時に困るのは規格外や定番ではない屋根材
現在生産されていない屋根材のなかでも代表的なものがモニエル瓦です。
2010年に市場から完全に撤退したものの実は在庫が豊富にありました。
しかし2011年に発生した東日本大震災でモニエル瓦を保管していた倉庫が被災したことでほとんどが割れてしまったのです。
これにより現在は入手困難な瓦の一つとして挙げられ、入手出来ても葺き替え工事などにより不要になってしまった中古品であることがほとんどです。
また、セメント瓦は現在も製造販売を続けているメーカーがありますが、メンテナンスが必要である過去の製品はほとんどが廃盤になっているため中古品頼りになってしまいます。
□最後に
モニエル瓦やセメント瓦を使用している住宅ではいずれ葺き替え工事が必要になりますので、いつどのような屋根材でメンテナンスをするのかと言った計画を予め立てておくと良いでしょう。
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