塗装は建物を保護する重要な役割を持っていますが、現在使われている塗料は多くの種類があり、また塗装する家もそれぞれに異なった症状を抱えているため塗料と外壁の相性が存在しています。
もし外壁と塗料の相性が悪かった場合、塗膜の剥離や浮きなどのトラブルが発生する原因にもなります。
そうした事態を招かないためにも、外壁と塗料の相性を事前に確かめるテストが行われるのです。
□相性を確かめるパッチテスト
事前に行われるテストはパッチテストと呼ばれ、塗装予定になっている塗料が塗装する家の外壁にどれだけ付着・密着するかを確認するために行われます。
塗装工事の途中や工事が終わった後に実は塗料と外壁の相性が良くなかったことが判明してしまうと困りますよね。
相性が悪いと後から判明すると追加工事が発生したり工事のやり直しが行われることも起こり得るため、事前にパッチテストを行うことでトラブルを回避することに繋がります。
□どんなことをするの?
パッチテストではメーカーが選定している下塗り材を使用します。
劣化症状や周辺環境を考慮してテストを行う範囲を決め、ここに下塗り用の塗料を塗っていきます。
※通常は複数個所で行われます。
塗料が乾いた後日、塗料を塗った外壁にカッターで切り目を入れ専用のテープを付着させた後、テープをはがします。
テープに付着した試験の塗料の状態を見て塗料の確認が行われます。
パッチテストの結果で何かしらの不具合が出ているようであれば別の工法や塗料を早めに検討することが大切になります。
□たとえ現場の人間でも
例えば一級建築士の方の塗装工事で起きた実例ですが、塗装工事を行う物件は築15年で特に外壁のひび割れが激しい状態でした。
しかしこの方は自分が選択した建材の劣化が目立たないように厚みのある下地を使ってほしいと提案されます。
ひび割れの劣化症状が激しかったため下地から見直すか、適切な下塗り塗料を使うべき物件だったのですが予算が限られるため厚塗りで工事を進めて欲しいとの主張は変わらず。
ここで念のためにと行われたのがパッチテストで、テストを行った下地のやり替えを行うことに決まります。
一級建築士ではあるものの塗料や塗装には詳しくないと言う方は多いもので、こうして塗装業者の正しい判断を仰ぐことも必要になります。
この方の場合、パッチテストを行わずに厚塗りで工事を進めていれば数年後、塗膜の剥がれや浮きと言ったトラブルが発生することは免れなかったでしょう。
□最後に
性能がよく、値段も高い塗料で塗装すれば10年後20年後が安心とも言えないのが塗料との相性です。
適切な工事が行われるためにもパッチテストは重要な試験となっています。
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