「火災保険を使って屋根塗装をタダにできる」なんてことを屋根塗装業者から聞いたり、屋根塗装サイトで見かけたことはないでしょうか。
屋根塗装や外壁塗装の工事はある程度のまとまった金額が掛かってしまいます。
本当にタダにできるのであれば是非活用したいところですが、実際のところはどうなのでしょうか。
皆さんが抱える疑問について解説していきます。
□火災保険を利用して屋根塗装をタダにできるってホント?
結論から申し上げますと、屋根塗装に火災保険を利用してタダにすることは難しいとお考え下さい。
理由は次の通りです。
屋根は常に紫外線や雨風にさらされ続けています。
そのため、火災保険の適用条件となる「自然災害」となるのか、それとも「経年劣化」となるのかの判断が非常に難しいからです。
また、屋根塗装が行われる目的は、「修繕」ではなく「保護」を目的としています。
自然災害によって修繕が必要になったのに、屋根塗装で建物を「保護」をするというのはおかしな話だということです。
屋根に起きた症状に対して、正しい「修繕」を行いかつ「保護」として屋根塗装をするということが認められれば、火災保険を利用することが出来るでしょう。
□火災保険の適用条件
屋根塗装では”絶対に”火災保険の適用が出来ない、というわけではありません。
適用の条件を満たし、補償対象だと認定を受けることが出来れば活用ができます。
住宅火災保険と住宅総合保険のどちらでも「風災」は適用されます。
基本的にはこの「風災」に適用されることで、火災保険が活用されることが多いです。
・台風による屋根材の破損
・竜巻により物が飛んできて外壁に穴があいた
・突風により屋根瓦がずれた
上記は風災認定をされて火災保険が適用される症状です。
風災は「最大瞬間風速20m/秒以上」の強風の場合と定義されています。
これらの症状を見ると、単に屋根塗装を施したからと言って直るような症状ではありませんね。
火災保険で屋根塗装が出来るケースが少ないのはこのためです。
あなたのお住まいが修繕が必要となり、「屋根の葺き替え」や「板金工事」が必要となった場合には火災保険の利用の検討をしてみると良いでしょう。
□火災保険を使う際の注意点とは
では実際に火災保険を使うにあたって、注意する点はなんでしょうか。
一つ一つ確認していきましょう。
*適用範囲は自然災害に限定される
あなたが加入している火災保険の適用範囲に含まれていてかつ、それが立証されなければ補償を受けることができません。
火災保険の種類によって適用範囲は異なりますが、いざ屋根塗装もしくは屋根の修繕を考えたタイミングで適用しやすい条件は、自然災害に限定されることが多くなります。
*経年劣化は適用外
判断が難しいところですが、経年劣化とみなされた場合は火災保険は使えません。
明らかに自然災害と思われる場合には火災保険の使用を検討してみましょう。
*風災があった日から3年以内に申請をする
いざ、風災の可能性が高いとして申請を行うとなった場合、風災があった日から3年以内に届け出る必要があります。
3年以内に最大瞬間風速20m/秒が発生したかの確認は、気象庁のデータからできます。
*工事金額が20万円以上であること
工事金額が20万円以下の場合は火災保険の補償を受けられません。
工事金額は一般の人では検討もつかないでしょうから、屋根塗装業者などに依頼しましょう。
□最後に
火災保険を適用することが悪いというわけでは全くありません。
もちろん、私たちハウジングコートでもお客様のご負担を減らすことができる、火災保険の活用のご依頼がありましたらご協力させて頂いております。
福岡市・太宰府市・筑紫野市・大野城市にお住まいの方で、外壁塗装・屋根塗装・防水工事をご検討の方は、信頼と実績のある弊社ハウジングコートに一度ご相談下さい。
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